7.歯の生えかわりについて (目次へ戻る)

 歯の生えてくる時期を表にまとめました。年齢に応じた口腔管理をしましょう。

乳歯の場合
乳歯のはえる平均的な年齢
(乳 歯 列) 20本
記号
上顎
下顎
乳中切歯
 10ヶ月  8〜 9ヶ月
乳側切歯
11ヶ月 1歳 0ヶ月
乳犬歯
1歳 6ヶ月 1歳 7ヶ月
第1乳臼歯
1歳 4ヶ月 1歳 5ヶ月
第2乳臼歯
2歳 6ヶ月 2歳 3ヶ月

   (男女差および標準偏差は、省略)


    乳 歯 の 生 え る 順 序
順序  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 
上顎    A B   D   C     E
下顎  A     B   D   C E
(参考資料)日本小児歯科学会(平成9年1月18日 土曜日:幕張メッセ国際会議場)

 上表のように乳歯は、生後8ヶ月からはえ始め、2歳6ヶ月頃にはえ終わります。

 乳前歯(A・B・C)の時期は、ガーゼ等の柔らかい物で拭いてやれば良いでしょう。第1乳臼歯(D)がはえてくる頃より、歯ブラシやブクブクうがいに慣れるように練習させましょう。第2乳臼歯(E)がはえる頃になると、身体的・精神的活動が活発となり、食欲も旺盛になります。この時期になると、歯ブラシを習慣づける事が大切です。
 
 最近は、母乳の授乳が増えているようです。ほっぺや舌などの咀嚼器官の発育に良いと思います。離乳食が始まった頃から、規則正しい食習慣を養うことが大切です。具体的には、栄養のバランス・味覚の形成(つまり甘味づけからの脱出)・硬いものが噛める習慣などに心配りをしましょう。
 “おやつ=お菓子”ではありません。おやつは、食事の一環として栄養を補うものです(補食です)。3歳ぐらいの子供のおやつの量は一日の食事量の10〜15%ぐらいとし(150kcal〜300kcal)、エネルギーだけでなくタンパク質やビタミン・カルシュウムなど栄養のバランスも考えて与えましょう。たとえば、牛乳1本とふかしいも半分(100g)で250kcalぐらい、また牛乳1本とビスケット5枚で270kcalぐらいになります。参考にして下さい。一方、お菓子は嗜好品です。しっかりと区別をつけましょう。
 
 乳歯列(上図)をよく観察すると “歯と歯の間のすきま” があります。これは“発育空隙”と呼ばれるもので、乳歯列の特徴の1つです。食物残渣がたまりやすく、みがきづらい場所です。でも、子供は成長しますから、この発育空隙は必ず生じます。歯と歯の間の虫歯が多いのはこの為です。

 乳歯は2歳6ヶ月頃に生え揃いますが、歯質が未熟なため虫歯にかかりやすく、この頃より増加する傾向にあります。従って、この時期に合わせて行われる三歳児健診は、早期発見や予防のため大変重要なものです。 

乳歯列模型の断面図です。
上下顎とも、AからEまで生えそろっています。
乳歯の下に未完成な永久歯が観察できます。
まだ、見えませんが永久歯は、顎骨の中で成長しているのです。
永久歯との交換が良い状態で行えるように、上記の注意を良く守りましょう。



永久歯の場合
永久歯がはえる平均的な年齢
(永 久 歯 列) 28本
親不知をいれると32本になります。
記号
上顎
下顎
中切歯
 7歳0ヶ月  6歳1ヶ月
側切歯
 8歳0ヶ月  7歳0ヶ月
犬歯
10歳2ヶ月  9歳3ヶ月
第1小臼歯
 9歳4ヶ月  9歳7ヶ月
第2小臼歯
10歳7ヶ月 10歳9ヶ月
第1大臼歯
 6歳7ヶ月  6歳2ヶ月
第2大臼歯
12歳9ヶ月 11歳8ヶ月
 
  (男女差および標準偏差は、省略)


         永 久 歯 の 生 え る 順 序
順序  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 
上顎      6 1   2   4    3  5        7
下顎  1 6   2     3   4        5  7
(参考資料)日本小児歯科学会(平成9年1月18日 土曜日:幕張メッセ国際会議場)

 6歳頃になると、永久歯がはえ始めます。乳歯が残っている時期を “混合歯列期” と言います。“完全な永久歯列” になるのは12〜13歳です。(上記の表は、一般的なもので個人差があります。)この時期は、小・中・高学校で毎年健診が行われ、口腔内の診査により虫歯を発見し、治療を勧告しています。早期治療につとめましょう。

 最近では、成人健診・企業健診なども盛んに行われるようになって来ました。一生を通じて歯を大切にし、“8020運動”を実現しましょう。

(目次へ戻る)  (次へ進む)