8.虫歯に強い歯をつくる (目次へ戻る)

○同じ生活環境にあっても虫歯になりやすい人と、なりにくい人がいます。その原因の一つが、酸に対する抵抗力の違いです。

○エナメル質はリン酸カルシュウムを主成分とする硬い結晶体から出来ています。歯がはえた時点では、この結晶は未完成で質的に弱いため、歯垢や甘いものに対し脱灰をうけやすく、虫歯も早く進行します。

○歯の形成は胎生7週目から始まります。歯が生えてからも2〜3年かけて、唾液や食物の影響を受けながらゆっくりと成熟していきます。つまり、妊娠初期から萌出(歯がはえること)後2〜3年まで、長い時間をかけて形成されるのです。

○酸に対する抵抗力は、歯の形成中に摂取するバランスのとれた栄養に大きく影響を受けます。

“丈夫な歯は妊娠中から”と言います。歯をつくるために欠かせない栄養素としては、タンパク質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、カルシュウムなどです。しかし、これらは特別に“歯”だけの栄養素でなく、体全体に必要なものです。歯も体の一部なのです。

タンパク質 歯の基質をつくる
身体の成長や脳の発達に役立つ。
歯の有機物質もほとんど、タンパク質でできています。
とり手羽肉、
カツオ、卵、
豆腐、牛乳
ビタミンA エナメル質をつくる
不足すると、歯の成長が遅れ、エナメル質の形成に障害が出ます。
豚レバー,
ほうれん草、にんじん、
バター、卵黄
ビタミンC 象牙質をつくる
不足すると、象牙芽細胞に障害が出て、完全に形成されません。
ほうれん草、みかん、
ピーマン、
いちご、キャベツ
ビタミンD カルシュウム代謝〜歯の硬さに関係する。
腸から吸収したミネラルを、歯や骨に送り込む働きをする。
まいわし(生)、つみれ、卵黄
カルシュウム 石灰化させる〜歯をつくるための材料である
身体のカルシュウムの99%は、歯と骨に含まれる。
いわし丸干、
スキムミルク、
牛乳、ひじき、チーズ

                                   (4訂食品成分表参考)

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