10.高齢者の歯周治療について。 (目次へ戻る)

 高齢者は一般に、心肺機能・免疫機能・修復機能などの低下がおこります。高齢者にとって食事はきわめて大きい問題で、食事機能を回復するための、質の高い・安全な歯科医療が求められます。
 
 しかし緊急時において、歯周外科のように負担の大きい治療に耐えられない場合も多く、プラークコントロールやスケーリングなどの基本治療が中心となることが現実です。高齢者の特性・心(こころ)・全身状態・手指機能などを考えて、治療計画を立てることが大切です。有病者についても同様のことが言えます。
 
 また、脳梗塞・心疾患などの寝たきり老人の場合は、さらに綿密な治療計画が必要になってきます。家族やヘルパーさん等の介護者と歯科医師や歯科衛生士との協力が必要です。
 
 平成12年4月1日から介護保険法が始まります。我々歯科医師や歯科衛生士は、高齢者の食機能を維持するために、中心的な役目を果たさなければいけないと思っています。
 
 総合的に、要点を列挙します。
 
 1.本人または介護者によるプラークコントロールを徹底させる
 2.歯ブラシを工夫する。(例えば、握りやすくする・電動歯ブラシを使う)
 3.食事の献立を考える。
 4.義歯の清掃を行う。
 5.心と体の健康を維持する。
 6.かかりつけ歯科医による定期検診を行う。 

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