閉じる

平成14年度 「歯の一口メモ」西条市報掲載済み原稿

7月号 口の中の細菌は、全身に影響する

 口の中には、億単位の細菌が生息しています。この多くの細菌は、虫歯や歯周病の原因となります。そして、口の中に留まらず、全身にも害を及ぼします。 手や足に切り傷が出来たら、化膿しないように消毒したり薬を飲んだりするでしょう。歯ぐきから血が出たり、腫れたりしたらどうしますか。このような状態では、歯ぐきも立派な『生傷』なのです。
 つまり、この『生傷』から歯周病菌などが血管の中に入り、全身に流れるのです。現在では、口腔内細菌が冠動脈疾患、血管の疾患、糖尿病、低体重児出産などに関係する事が分かってきました。
 また寝たきりの高齢者では、気管の異物排除機能(ムセ)が低下し、気が付かないうちに、細菌が肺に吸引され、誤嚥性肺炎を起こします。 これらを予防するために『口腔ケア』つまり、口の中の徹底した清掃が必要なのです。 長生きは素晴らしい事ですが、大切なのは生活の質です。健康寿命を延ばすために『口腔ケア』は、欠かせない条件です。