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平成14年度 「歯の一口メモ」西条市報掲載済み原稿

9月号 「寝たきりや介護を必要とする高齢者の口腔ケア」講演会より

 去る6月2日(日)西条市民センターに於いて380名の御出席を頂き、日本歯科大学口腔介護リハビリテーションセンター長、菊谷武先生の講演会を行いました。以下講演内容の要約です。
 口腔ケアにより、むし歯や歯周病だけでなく肺炎の予防、食べたり飲み込んだりする機能や発音機能が改善されます。 又、介護者が繊細な感覚器官である口の中をケアする事は、コミュニケーションを必要とし、脳に対して刺激となります。更に口の中を綺麗に清掃して食事をしますと、味覚が蘇り口臭も減り介護者との関係も良好となるという波及効果があるのです。口腔ケアは、それを含めてトータルな効果としてのボケ防止にもなります。また、どなたの口の中も大腸と同じ位の億単位の細菌が棲んでいて、口腔ケアを怠るとその菌数は益々増加します。口に麻痺がある方やお年寄り等飲み込みがうまく出来ない方は、食事を急がせるとのどに食物がたまって口の中の細菌と一緒に気管に落ち込み、肺炎の原因となる事もあります。介護の現場では「口腔ケアが介護の質を最もよく現すものの一つ」と言われます。より多くの方に口腔ケアが普及します事を希望します。